
学名:Apistogramma cacatuoides
原産地:ペルー・ブラジルなど南米アマゾン流域
全長:オス 約7~8cm メス 約5cm
寿命:約3年ぐらい
適正水温:24℃~28℃ (実は水温に対する適応能力はかなり高い)
適正PH:6.0~7.0(弱酸性~中性)(水質はあまり気にしなくて可)
名前のカカトオイデス(cacatuoides)は、オウム(Cockatoo)に由来しており、
オスが堂々とヒレを広げて泳ぐ姿は、水槽内でも美しく存在感があり、かっちょいいです。 (アピスト沼への入り口)
さあアピストを飼育してみようとしたときに真っ先に候補に挙がるのが本種ではないかと思います。

流通量も多く、写真にあるダブルレッドだけでなく、トリプルレッドやオレンジテール、ヒレの発色の濃い薄いなど様々なバリエーションがあります。
アピストの中でもかなり丈夫な部類で、水質はほとんど気にせずに飼育できます。 (ただし過信しすぎると調子崩します。)
エサは口に入るものであればほぼ何でもよく食べますが、当方の飼育環境では人工エサならソフトな顆粒系のものが一番良いように感じます。固めのエサは興味を示し、一旦飲み込みますが大抵すぐに吐き出してしまいます。
性格は総じてアピストの中ではおとなしい部類で、同じようなシルエットの魚以外には基本的に無関心で、シグリット同士でそこまで争うことはありません。
ただし、混泳水槽で飼育するのであれば、混泳魚は気の荒くないおとなし目の魚と選ぶ事をお勧めします。 アピストの醍醐味である美しいヒレを割かれてしまって、とても残念なことになります。
※尾びれは運が良ければ綺麗に再生しますが、背ビレと胸ビレに関しては一度欠損すると再生は絶望的です。
繁殖に関していうと、アピストの中でもかなり簡単な部類に入ります。
混泳水槽でも難なく産卵に至りますが、狙うならば1ペアで30cmキューブ水槽か40cm水槽で適当に産卵場所になる流木や植木鉢の欠片を入れて飼育すれば自然と産卵に至ります。
飼育体験として、飼育温度より低めの水で半換水してやれば産卵のスイッチが入りやすような気がします。
注意すべき点は、オスとメスの相性が全てといっても良いぐらいです。アピストの繁殖で一番厄介なところでもあります。
喧嘩が激しい場合は、追い回している片方を隔離ケースに入れて数日様子を見てみて下さい、関係が改善される場合があります。
あとはひたすらよく観察し待つことが大事です。
慣れてくると何となく魚の行動の変化が感じ取れるようになり、そろそろ産卵しそうだなと分かるようになります。
めでたく産卵したら、3~4日後には稚魚が卵から孵ります。生まれたての稚魚にはお腹にヨークサックと呼ばれる栄養袋があり、その栄養を使い稚魚は成長しますので、エサはやらずに世話は親魚に任せてしばらく様子を見て下さい。
(この間は稚魚の世話をする親魚の姿に癒されましょう。初めて見たときは感動ものです。)
子育ては基本的にメスがするので、オスは産卵後には他の水槽に移動させた方が無難です。
おおよそ1週間前後でヨークサックがなくなり泳ぎだすので、ブラインシュリンを沸かして毎日2~3回ぐらい適量を与えて下さい。(与えすぎには注意)

写真は2か月後ぐらいの稚魚の姿です。(水槽が苔だらけで汚いのはご愛嬌)
「水清ければ魚棲まず」ということわざにもありますが稚魚の間は水質に敏感な面があるので、水槽が多少汚くなっても下手に掃除や手入れはせず、少量の換水にとどめに様子を見ましょう。3/4換水したような小綺麗な水は返って危険です。稚魚の生存率の向上のコツです。
色々と垂れ流しましたが、アピストグラマ・カカトオイデスは、美しい体色と優雅なヒレ、そして親魚が稚魚を守る繁殖行動まで楽しめる、非常に魅力的な熱帯魚です。初めてアピストが飼育したいという方はぜひお迎えしてしてみては如何でしょうか。

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